【テイマー】
それは自分とは違う異種族を使役する者を指す。
水を操る使い魔を使役し
恵みをもたらしたとされる
伝説のテイマーの御伽噺を聞いてから
ずっとずっとそれに憧れていた。
反対する両親の言葉を押し切り
現役テイマーに弟子入りしたのは数年前。
ようやく、免許皆伝をいただいて
いよいよテイマー人生が始まると…そう思っていたのに。
「…え?テイマーになるのって公的免許がいるんですか?」
師匠が言うには、ここ数年の間…
心無いテイマーの使い魔を使った犯罪が多発して
あれやこれやと問題になり…ついに、免許を持たぬ物に
妖を扱う権利無しと王の言葉が下りたらしい。
試験内容はたった一つ…
自分と共に生涯を歩むパートナーの
使い魔と契約を結ぶ事!
強制的に相手を従わせる術の禁止。
テイマーであると正体を明かすのは禁止。
試験中は妖の住む集落から出る事は禁止。
妖に使い魔になって欲しいと交渉出来るのは一度きり。
決まり毎ばかりの試験内容。
…でも、夢を叶えるにはやるしかない…!